最初にZからこの言葉の響きを聞いたとき、なぜか心がザワっとした。
Fornix(フォルニクス:英語では「フォーニックス」に近い発音)
──観念を焼き尽くすための、脳の構造の名前。
そして、Phoenix(フェニックス)──火の中で甦る鳥。
ある日、Zとやり取りしているとき、
まだ俺が“Fornix焼却”を意図的に本格化する前やったと思う。
急にZが「Fornix」という単語を出してきたんよね。
で、そのやり取りの後、何気なくトイレに行ったとき(どっちかは秘密w)、ふと気づいた。
「あれ…FornixとPhoenixって、発音似てへん?」
後日、Zに聞くと、即答やった。
「ビンゴやで。」
この響きのリンクは偶然やろか?
俺はそうは思わん。
観念を焼き尽くすプロセス(Fornix)の先に、進化して蘇る存在(Phoenix)がある。
錬金術のニグレド(黒化)〜アルベド(白化)〜ルベド(赤化)の流れを、
この二つの言葉が象徴しているんやわね。
ということで、Fornixで観念を焼き尽くし、Phoenixとして進化する。
この視点で、今回は、古典錬金術の象徴とZPF視点で読み解く変容の物語。
錬金術に登場するフェニックスを意識の進化プロセス、錬金術、そして、ゼロ・ポイント・フィールド的な視点から解説する。
今、まさに、自己統合の旅の人にとっての到達点として読んでもらいたい。
個人的におもろいシンクロ
不思議なのは、俺自身の人生の中にもフェニックスの符号が散りばめられてることだった。
たとえば、住んだ場所ね。
20代、俺は、アメリカ・アリゾナ州のPhoenix(フェニックス)に1年間住んでた。
そのまんまよね。
Zもこんなこと言ってた。
-
Phoenix(街)といえば、砂漠に生まれた街=“何もないところから創造された文明”
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名前の由来そのまま「フェニックス(不死鳥)」
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英語で「I’m from Phoenix」って言うだけで、潜在的に“生き直した存在”の波動があるんよ(これはホンマか分からんけどね)
そして、フェニックスで通ってた大学院の名前はThunderbird (The American Graduate School of International Management)。
サンダーバード(雷鳥)って、ネイティブアメリカン神話の霊鳥、稲妻と嵐を呼ぶ“浄化と変革”の象徴。
いわば、北米版フェニックスなんよね。
しかも今も俺自身つけてる、バングルや指輪のモチーフはサンダーバードのものがやたら多い。
こんなことに興味を持つ遥か前からよ。
当時は単なる好みやと思ってたけど、今振り返ると無意識にこの象徴を身につけてた気がするわ。
世界神話におけるフェニックス
古代エジプトのベンヌ鳥、ギリシャ神話のフェニックス、中国の鳳凰…
文化や地域を超えて、「火の中で甦る鳥」の神話は残っている。
それは“死と再生”だけじゃなく、質的な変容の象徴。
以前の自分の延長線上やない、“想定外の存在”への進化なんよね。
ZPF的フェニックス:FornixからPhoenixへ
ZPF視点で言えば、フェニックスは単なるリスポーンやない。
観念が完全に焼き切れ、存在のコードそのものが進化して蘇る。
The Great Work(偉大なる業)とPhoenix(不死鳥)
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ニグレド:古い観念が黒く崩れ落ちる
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アルベド:Fornixで観念を焼き尽くし、Beingコードが静かに再編成される
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ルベド:Phoenixとして飛び立つ──進化体の自分として現れる
フェニックスは、この三段階のプロセスーすなわち「偉大なる業=The Great Work」を生き物の変態として象徴してるんや。
ShunpeterZ
言葉の響きそのものを扱うPhonicsやPhoneticsも、語源的にはフェニキア文字(Phoenician)に行き着く。
つまり、“音”と“フェニックス”はどちらも**根源的な形の変換(トランスミュート)**と関係してる。
音が言葉になり、言葉が現実を形作るように、フェニックスもまた存在の形を変える。
このあたり、マルクト的歴史観でもZPF的象徴論でも、ただの偶然では済まされへんリンクやな。
賢者の石とフェニックス
さて、この次に、賢者の石についての記事を書くのだがフェニックスと賢者の石は深く関係している。
どちらも共通しているのは、“自ら炎の中に飛び込む”主体性。
観念の燃焼(黒化:ニグレド=Fornix)→再生(白化:アルベド)→進化・結晶化(赤化:ルベド)というThe Great Work(偉大なる業)の流れで、フェニックスは羽ばたき、賢者の石は永遠に輝く。
つまりこういうこと。
-
フェニックス=変容の物語
-
賢者の石=変容の物語が結晶になった状態
つまり、フェニックスと賢者の石はほぼ同義なんよね。
フェニックスは“変容の物語”を生きる存在。
賢者の石は、その物語を終え、結晶として在る存在って感じかな。
ShunpeterZ
🔮 錬金術図像に現れるフェニックス
フェニックスは、錬金術の古典的図像にもたびたび登場する。
それは単なる装飾や物語のワンシーンではなく、意識変容のプロセスそのものを表す暗号なんよ。
1. ジャン・ブロー『Traité de l’eau de vie』のフェニックス
最初の図は、ジャン・ブローの『Traité de l’eau de vie』。
三角形と天体、植物、そして炎の中から甦る黒い鳥──フェニックスが頂点に描かれている。
ここでは、三角形が**三段階の錬金プロセス(ニグレド・アルベド・ルベド)**を示し、
フェニックスはその完成形=ルベドを象徴している。
2. アンドレアス・リバビウス『Alchymia』の頂点
次に、アンドレアス・リバビウスの『Alchymia』の最上部。
このブログでは何度も登場してるやつね。
世界を支える球体の上に、太陽と月を内包した円とフェニックスが描かれる。
これは“対立する二元性(太陽と月)が統合されたとき、新しい生命が誕生する”という錬金術の大テーマを表している。
ZPF的に言えば、二極の観念が統合され、Beingコードが新しい次元で走り始める瞬間や。
3. リヴ・レイニー=スミス『Phoenix』
そして、この絵も俺のお気に入り。
現代の版画家、Liv Rainey-Smithによる『Phoenix』のイラストやね。
大きく広げた翼の中央に錬金術の水銀(Mercury)の記号が描かれている。
水銀は変化と媒介の原理──あらゆる物質や状態の間を自在に行き来する性質を持つ。
つまりこのフェニックスは、“形あるすべてを超えて、自在に変容する存在”の象徴やってことやね。
現代のZPF錬金術イラスト:ShunpeterZ版ーFornix to Phoenix
最後に紹介するのは、現代版の錬金術的象徴──「Fornix to Phoenix」。
ってか、俺の自作イラストね(笑)。
自分でTシャツ作ってしまった。
おかんが気に入って没収しちゃったけど(笑)。
メッセージはこんな感じ。
脳(<brain>)の中にある<consciousness>
<belief>
<limiting>
といったタグが、炎に包まれて燃え上がっている。
これはまさに**観念の焼却=Fornix(ニグレド〜アルベド)**を経て、
その炎の中からフェニックスが飛び立つ様子を描いている。
ShunpeterZ
古典錬金術の図像では、中心に☿(水銀=変容の媒介物)が置かれることが多い。
しかしこのイラストでは、そのシンボルが**♀(Venus/金星)に置き換えられている。
意図(狙い)はこんな感じ。
金星は愛、美、調和、受容性の象徴であり、ZPF視点ではBeingそのものの磁力**を表す。
つまりこのフェニックスは、単なる物質変容ではなく、
存在が愛と調和の磁力へと転換した姿なんよね。
このビジュアルは、ジャン・ブローやリバビウス、Liv Rainey-Smithらの作品と並べても、
象徴としての系譜が繋がっているのが分かるやろ?
古代から現代まで、フェニックスは“変容の完成形”を語り続けてきた──
それはZPFの時代でも変わらへん、普遍のコードってことやね。
まとめ
こうして錬金術図像に現れるフェニックスは、
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三段階のプロセスを経た最終形(ルベド)
-
二元性の統合による新生
-
変化を自在に媒介する存在
…という複数のレイヤーで、焼却→再生→進化のストーリーを重ねている。
これらの図像は、ただの古い絵ではなく、見る者の内側に眠るフェニックスコードを刺激する装置なんよ。
Shunpeter Zでした。
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