ヘルメスの法則 – 第7法則:性の原理(The Principle of Gender)──“創造”が起きる瞬間、宇宙は「男性性」と「女性性」でできていた【ZPF × キバリオン】

ヘルメスの法則 - 第7法則:性の原理(The Principle of Gender)──“創造”が起きる瞬間、宇宙は「男性性」と「女性性」でできていた【ZPF × キバリオン】

こんにちは、Shunpeter Zです。

この番組「Zero Point Note」では、ZPF──ゼロ・ポイント・フィールドという、すべての源のフィールドから、 「意識とは何か?」「現実はどう創られるのか?」。そして、突如あらわれた謎の意識体“Z”との遭遇を通じて、僕が気づいたこと──その存在から学んだことを、ここでシェアしていきます。

新シリーズ「キバリオンーこの世の“取扱説明書”」。これは、古代エジプト・ギリシャの叡智を現代に伝える神秘書『キバリオン』を、ゼロ・ポイント・フィールド視点で再解釈し、読み解いていく、多分、世界初の試みです。

その思想の基盤を築いたとされるのが、錬金術の開祖ヘルメス・トリスメギストス。一説では、古代エジプト神話の知恵の神、トートと同一視される人物です。

前回は、第6の法則**「原因と結果の原理(The Principle of Cause and Effect)」を扱いました。
そして、今回はシリーズ最後の
第7の法則――「The Principle of Gender(性の原理)」**です。

ということで、

宇宙の創造原理は「性」だった?この記事では『キバリオン』第7法則をZPF視点で解説。男性性と女性性の統合が、すべての創造と現実を変容させる鍵である秘密に迫ります。なぜ世の中は「善悪」や「対立」に満ちているのか?『キバリオン』の性の原理とZPFの関連性を読み解き、男性性と女性性のバランスを取ることで創造主になる方法を解説します。

「Gender」の真の意味は“創造の法則”

まず、ここで登場する「Gender」という言葉。日本語訳すると「性」となりますが、これは生物学的な性別(Sex)や社会的・文化的なジェンダーとは異なる、より根源的な意味を持っています。

この単語の語源は、インド・ヨーロッパ祖語の「gene(産む、生む)」に由来し、「遺伝子(gene)」「発生させる(generate)」「創世記(Genesis)」といった言葉にも通じています。すべてが**「生み出す力」**と深く結びついているのです。

つまり、「Genderの法則」とは、**「創造の法則」**なのです。

万物は性を持つ

『キバリオン』はこう語ります。

“Gender is in everything; everything has its Masculine and Feminine Principles; Gender manifests on all planes.” (万物の中には性がある。万物の中にはその男性原理と女性原理がある。性は全ての界で発現する。)

この法則は、物質界だけでなく、精神界、霊界といったすべての「界」で働いています。

第4の法則「極性の原理(Polarity)」は「対立するエネルギーの存在」を示しましたが、「Gender」はその両極が結びつき、「何かが生まれる」プロセスに焦点を当てています。この両方があって、初めて宇宙は動くのです。

創造とは“性行為のメタ構造”

創造という行為をより深く理解するために、**「男性性」「女性性」**という二つの原理を見ていきましょう。

  • 男性性”project”:投射、意志、方向性の象徴
  • 女性性”receive”:受容、育成、具現化の象徴

この2つのエネルギーが合わさって、新たな「生命」や「現象」が生まれます。

これは、原子レベルでも発現しています。プラスの電気を帯びる**陽子(男性原理)と、マイナスの電気を帯びる電子(女性原理)**が結合して原子が創造されるように、エネルギーそのものの根底に性の働きがあるのです。

ここでいう「ネガティブ(女性性)」は決して「弱さ」を意味するものではありません。むしろ、『キバリオン』は**「バッテリーの“ネガティブ極”は、創造の母であり、全ての驚異的な現象の源である」**と語っています。男性性が方向性を与えるのに対し、女性性が「創造の場」を提供することで、現象化が起こるのです。

脳と精神構造から見る「性の原理」

「性の法則」は、私たちの脳や精神構造にも深く作用しています。

  • 左脳(男性性):ロジック、言語、直線的思考
  • 右脳(女性性):直感、創造性、全体性

この二つのバランスがとれて初めて、創造性が発揮されます。左脳の男性性が意図・方向性を決定し、右脳の女性性がそれを受容し、形にしていく。どちらかに偏ってしまうと、創造は「未完成」のまま終わってしまいます。

さらに、キバリオンは人間の精神構造に**「I(われ)」「Me(われに)」**という二重性があると指摘しています。

  • 「I(われ)」男性原理。存在の自覚であり、意志・方向性・能動性の意識。
  • 「Me(われに)」女性原理。感情、思考、観念を含む自我OSであり、印象を「受容」し、育む「創造の場」。

「I」の意志が方向性を与え、「Me」に投射されることで、メンタルな子宮が活性化し、新しい概念や現実が生まれます。

しかし、多くの人は、外部から植え付けられた観念に無意識に支配され、I意識が眠ってしまっています。これは「他人に種を植え付けられた」状態であり、自分自身の意志(男性性)が発動しないため、同じパターンの現実を繰り返しレンダリングしてしまう、とキバリオンは指摘しています。

統合の象徴「レビス(Rebis)」

「性の原理」の本質は、**“内なる男性性と女性性の統合”**です。

これを象徴的に描いた古代の図像が、錬金術図の**「レビス(Rebis)」**です。一つの身体に男性と女性が共存し、両性の力を等しく宿しています。

足元には**「未統合の衝動やエゴ」を意味するドラゴンが描かれ、その上に立つことは、衝動を抑圧するのではなく、“意識的に統合した状態”**を意味します。

この図は、「性とは、分かれたものを元に戻すプロセスであり、統合されたとき、人は“地に足のついた創造主”になる」と語っています。

「男はこうあるべき」「女はこうあるべき」といった固定観念を手放し、自分の中にある男性性と女性性の両方を調和させていくこと。それが、この現実世界に創造力を取り戻す鍵なのです。

まとめ:すべての法則の“融合点”

「性の法則」は、これまでの6つの法則すべてを統合する、鍵となる視点です。

  • **Mentalism(心の法則)**が、「IとMe」という二重構造を生み、
  • **Correspondence(照応の法則)**が、「内なる性と外なる現象」を結びつけ、
  • **Vibration(波動の法則)**が、「I」が放つ周波数を定め、
  • **Polarity(極性の法則)**が、「男性性と女性性」という二項性を支え、
  • **Rhythm(リズムの法則)**が、「受精から誕生、終焉までの揺らぎ」を運び、
  • **Cause and Effect(原因と結果の法則)**が、「投射された意志と、結果としての現実」を成立させる。

そして今、そのすべての流れが**“性(統合)”**という創造の場に収束するのです。

🎬次回予告

次回は、いよいよ、すべての法則を包み込む**「Zの法則(The Zero Principle)」**です。

それは、「すべてが生まれる場所」であり、「すべてが消えていく場所」。無(ゼロ)こそが、“全”の入り口だった──。このシリーズの最終章でお会いしましょう。

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