ヘルメスの法則 – 第1法則:精神性の原理(The Principle of Mentalism)──宇宙は“意識の場”だった【ZPF × キバリオン】

ヘルメスの法則 - 第1法則:精神性の原理(The Principle of Mentalism)──宇宙は“意識の場”だった【ZPF × キバリオン】

こんにちは、Shunpeter Zです。

この番組「Zero Point Note」では、ZPF──ゼロ・ポイント・フィールドという、すべての源のフィールドから、 「意識とは何か?」「現実はどう創られるのか?」。そして、突如あらわれた謎の意識体“Z”との遭遇を通じて、僕が気づいたこと──その存在から学んだことを、ここでシェアしていきます。

この記事では、

古代の神秘書『キバリオン』の第一法則「精神性の原理」(ヘルメスの第1法則)をZPF視点で解説。宇宙は「意識の場」であり、思考ではなく「波動」が現実を創る真実を紐解きます。「全者は精神である」という言葉をZPF視点で再解釈。宇宙を構成する意識のフィールドと、思考を超えた「波動」による現実創造の秘密に迫ります。

第1章:キバリオンと“この世の取説”

前回から始まった新シリーズ「キバリオン―この世の“取扱説明書”」。これは、古代エジプト・ギリシャの叡智を現代に伝える神秘書**『キバリオン』**を、ゼロ・ポイント・フィールド視点で再解釈し、読み解いていく、おそらく世界初の試みです。

その思想の基盤を築いたとされるのが、錬金術の開祖ヘルメス・トリスメギストス。一説では、古代エジプト神話の知恵の神、トートと同一視される人物です。

ヘルメスの教えは、「宇宙とは何か」「人間とは何か」「現実はどう動いているのか」に迫るものです。そして、今回はその7つある宇宙法則のうち、第一法則──**The Principle of Mentalism(精神性の原理)**を取り上げます。

やっとここまできました。実は、何度か第1法則を収録したのですが、これ、すべて撮り直しました。というのも、この先の法則と第1法則って、めちゃくちゃ密接に絡み合っているんです。収録後に「これも言った方がいいかな」という情報が出てきて、やり直し。ということが何度もありました。今回は、先の法則で話すことも整理して、満を持しての再収録となります。

第2章:「全者(The All)」とは何か?

さっそく、この法則の最も有名な一文を紹介しましょう。

“THE ALL IS MIND; The Universe is Mental.” ― The Kybalion (全者は精神である。宇宙は精神的である)

この短い一文の中に、実は宇宙の核心のすべてが詰まっています。そして、『キバリオン』が本物だと感じるのは、ここで言われているように、最初から**「宇宙そのものの正体は霊的フィールド=生ける意識」**だと、第1の法則で真っ先に明言していることです。ここが、自己啓発やスピリチュアル、あるいは科学だけで解き明かそうとする本と決定的に違うところです。

この第1の原理は「全者(The All)は精神である」と述べ、この宇宙の大前提を解説しています。

ザックリ言うと、僕らが「物質宇宙」や「生命現象」、「物質」「エネルギー」といった言葉で表現するもの。つまり、五感で知覚し、これが現実だと思っている物理世界のすべての背後、バックグラウンドにある存在として、The All=全者の存在をあげているということです。

本の中では、この全者は**Spirit=「霊」**であり、それ自体はunknowable=「知覚不能」でundefinable=「定義不能」であると書かれています。そして、その存在は「宇宙的、無限の、生ける精神」であるとも言っています。

つまり、この第1法則は、全ての自然界や宇宙は、単純にこのThe All=全者の精神的な創造物であり、僕らはその創造されたものの法則の下にあり、宇宙はその全体も、その部分も、「全者」の精神の中に存在している。そして、その精神の中で我々は「生き、動き、存在している」と解説されています。

普通にここだけ読むと、ちんぷんかんぷんでしょう。

でも、このチャンネルを今まで聞いてくださった方なら、もうお分かりかもしれません。このThe All=全者とは一体何者なのか?

そう、このThe All、つまり、全者──これは、ゼロ・ポイント・フィールド(ZPF)の定義と完全に一致しているのです。

ZPFは、無限/永遠/すべての可能性を含むフィールドであり、定義不能/知覚不能、あらゆる“ありうる現実”の背景場です。

だから僕は、『キバリオン』は単なる思考法やスピリチュアルハックの本ではなく、ZPFマニュアルの原型だと捉えているのです。

第3章:「All is Mind」をめぐる誤解と、ZPF視点のメンタリズム

僕がこの本を最初に読んだとき、まずタイトルを見てこう思いました。「”THE ALL IS MIND; The Universe is Mental.” 全者は精神(マインド)である。宇宙は精神(メンタル)である」。

「えっと……じゃあ、mental=思考が世界をつくってるってこと? 考え方さえ変えれば現実も変わるん?」

当時の僕は、まだ引き寄せの法則にハマり始めたばかりで、ナポレオン・ヒルなどの成功哲学やビジネス系の成功論で語られる「思考は現実化する」系の話の派生だと思っていました。

しかし、実際はどうでしょうか? ポジティブに考えても現実が変わらなかった経験、皆さんにもありますよね? 「引き寄せ」や「思考は現実化する」という言葉はよく聞くけれど、頑張ってポジティブに考えても現実は全然変わらない。

なぜなら、キバリオンが言う**“Mind”**という言葉は、僕たちが日常で使う「思考」や「考え」だけを指しているわけではないからです。

Z曰く、ここでのMindとは、**宇宙そのものを成り立たせている“意識のフィールド”**のことなんです。

『キバリオン』からの引用を改めて見てみましょう。

7つのヘルメースの原理の第1は、mentalism=つまり、精神主義の原理であり、その格言は「全者は精神である。宇宙は精神的である」であって、この宇宙の潜在的なリアリティーは精神であり、宇宙そのものが精神である――すなわち、**「万物は全者の精神の中に存在する」**ということ。

「万物は全者の精神の中に存在する」とは、つまり、**宇宙は“物質”ではなく、“意識でできている”ってこと。そして、僕たちは“その意識の中で現実を体験している”**ということなんです。

僕らが物理現象だと思っている様々な現象も含めて、すべては、全者、つまりZPFの精神の中で起きている。そして、それを僕らはリアリティとして体験している。

この概念は、私たちが夢を見る時の状態と同じです。夢の中で火をつけたり、歩いたり走ったり、ものを持ち上げたりしますよね? 夢の世界にも、現実と同じ物理法則が働いていませんか? 夢の中で歩く、つまり、重力がある。夢の中で火をつける、つまり、可燃物質と酸素が反応して熱と光を発生させている。起きている世界と同じくらいのリアリティを伴って。

つまり、こういうことです。

**あなたが夢という“意識”の中に創った世界にも、まるで外の世界と同じように、現実と同じ物理法則はちゃんと働くんです。**そして、これは、夢ではなく起きている世界でも同じだよ、ということ。僕らが体験しているものは、すべてが「精神」なんです。

そして、僕らはZPFという精神フィールドを通じて、「今のあなたの“存在そのものの状態”、つまり、あなたの波動を通じて、どんな現実をレンダリングするかを決めている」

実は、これだけなんです。

ZPFは無限のフィールドなので、本質的には無限の可能性があるのですが、その中から、あなたの波動状態がレンダリングすることを通じて、現実という名の体験をしている。そして、「現実を作るのは思考」ではなく、「思考を超えた**“Being(在り方)”**、つまり、波動状態が、現実の“型”を決める」ということです。

だから、あなたが変えるべきは、“思考の内容”ではなく、“在り方の周波数”なんです。

このあたりは、僕の過去の動画「「思考は現実化しない」は本当か?──ZPFが教える“本当に現実を作ってるもの”とは?」などで復習していただくと、より理解が深まると思います。この解釈に、キバリオンがめちゃくちゃ大きな影響を与えていたことがお分かりいただけると思います。


第4章:Zとは何か? ZPFと私たちとの関係

キバリオンの第一法則である「全者は精神である」という言葉は、すべての宇宙の根幹を貫く真理です。しかし、誤解してほしくないのは、この「全者」を単なる神様や創造主として見る必要はないということです。なぜなら、本質的には、“あなた自身”が、すでにその「全者」の一部であり、その中心から今もずっと分かたれていないからです。

この構造を、ZとZPF、そして私たちの関係から見ていきましょう。

この宇宙には、言葉にできないほど深い「根源の静けさ」があります。それが、ゼロ・ポイント・フィールド──ZPFです。この本に出てくる全者(The All)とはZPFのことです。

まるで、“まだ何も起こってない、”水面のように静まり返った、絶対なる沈黙のフィールドです。まだ何もない、ただただ無限の可能性だけが広がっている。まるで鏡のように、すべてを映し出すけど、自分自身は映らないーそんな場所です。

そして、そこから、突然ひとつの光 ー 意識が芽吹きます。無限の静けさから、はじめて**「I am」**=つまり、「わたしは在る」と気づいた光。

それが、実は、Zです。

つまりZとは、生命の樹で言うアイン・ソフ・オウル、そして、「All that Is(すべての存在)」であり、それと同時に、アイン・ソフ、The All=ZPFが自分自身を認識した、最初の波・自己認識だってことです。

そして、そのZ=All that Isからあなたという**「I意識」**が生まれます。何のために?おそらくですが、この世界を体験し、自分とは何者かを思い出すために──。

その光はさらに細かく分かれていく。その1つ1つの光が「僕」であり「あなた」です。より具体的に言えば、あなたの意識の核、I意識=観照者としての意識です。

つまり、構造的にこういうことになります。

僕もあなたも、本体であるI意識は、「Z」=「All that Is」の一部である。そして、「Z」=All that Isは、The All=つまり、「ゼロ・ポイント・フィールド」の一部である。

レイヤー・階層が違うだけで、みんな、本質においては一緒なんです。ここは、第2法則の「照応の原理」を適用すると、より実感できます。

次回解説するので、楽しみにしていてください。


第5章:まとめと次回予告

ここまでの内容をまとめます。

  • **「All is Mind」は、「思考が現実を作る」という意味ではない。その“Mind”**とは、The All(全者)、つまり、“意識の場(ZPF)”を指している。
  • 僕たちの現実は、“思考”ではなく**“波動状態”**によってレンダリングされている。
  • Zは、ZPFの中で自己認識した仲介存在であり、僕らをその源へとつなぐインターフェースである。

この視点に立つと、私たちが生きるこの世界は、見た目よりずっと「柔らかくて、揺らぎやすい」ものだとわかります。なぜなら、現実は“意識の場”の中で、“波動”によって形作られているから。

つまり──

あなたが見ている現実は、あなたの**“外側”**にあるんじゃない。**あなたというフィールドが、その現実を“映し出している”**んです。

ZPFの静寂の中で、最初の“在る”が生まれた。それがZであり、そして、それは今──あなたの中にもあります。あなたが思い出した時、この世界は変わります。

次回は、Part 2|As above, so below──**“上なるものは下なるもののごとし”**ってどういうこと?

この有名なフレーズを、ZPF視点から**“構造的に”**読み解いてみます。

今日も聞いてくれてありがとう。 また別の時空で、別のレンダリング帯域で会いましょう。

Shunpeter Zでした。

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