キバリオン入門|この世の“取扱説明書”をZPF視点で読み解く:ヘルメスの7つの法則【序章】

キバリオン入門|この世の“取扱説明書”をZPF視点で読み解く:ヘルメスの7つの法則【序章】

このブログは、Shunpeter Zがお届けする「Zero Point Note」から、意識の共鳴を目的としたコンテンツを、ZPF(ゼロ・ポイント・フィールド)視点で読み解いていくシリーズです。今回は、この世の“取扱説明書”ともいえる、Kybalion(キバリオン)を通じて、ヘルメスの7つの法則について解説する序章です。

「ZPF視点」で読み解く『キバリオン』

「ZPF視点」で読み解く『キバリオン』

今回、ZPF視点から読み解くのは、1908年にアメリカで出版された古い書物、**『Kybalion(キバリオン)』**です。
この本は、古代エジプトから伝わる「宇宙の7つの法則」をまとめたものですが、日本では長らく絶版となっていました。

私自身、この本を手に取ったのは「引き寄せの法則」に興味を持ち、書籍を探していたときです。
当時の私には、「引き寄せの奥義」という怪しげなサブタイトルがなぜか魅力的に映り、直感的に「これだ!」と感じて購入しました。

一般的に、引き寄せの法則といえば『ザ・シークレット』やエイブラハムの教えなどが有名ですが、私はこの『キバリオン』こそが、宇宙の構造を理解するための最良の書だと確信しました。なぜなら、この本には、私たちが生きるこの宇宙、すなわちZPFのエッセンスが凝縮されているからです。

言語という二元性のツールで、この世の仕組みを最大限に表現しようとした、いわば「この世の取扱説明書」と呼べるでしょう。

著者「Three Initiates」と、その源流

William Walker Atkinson本書の著者と言われるアトキンソン

『キバリオン』は、「Three Initiates(三人のイニシエート)」という謎の著者名で出版されましたが、多くの研究者は、その正体がウィリアム・ウォーカー・アトキンソンだと見ています。彼は元弁護士でありながら、意識の力に目覚め、ニューソート運動の中心人物となりました。複数のペンネームを使い分け、意識と現実創造を探求し続けた人物です。

アトキンソンの探求は、ナポレオン・ヒル(『思考は現実化する』)、ジョセフ・マーフィー(『眠りながら成功する』)、ネヴィル・ゴダードなど、現代の「引き寄せの法則」の源流に連なる人々に大きな影響を与えました。

『キバリオン』は、彼らの教えのさらに奥深く、思考が生成される「OS」そのものに焦点を当てています。これは、単なる自己啓発書ではなく、この世界の裏側にある**「操作OSの説明書」**と捉えることができるでしょう。

古代エジプトの神、ヘルメスの教え

ヘルメストギスメギストス

『キバリオン』の教えは、アトキンソンの完全な創作ではなく、古代エジプトのヘルメス・トリスメギストスの教えに基づいています。

彼はエジプト神話では知恵と魔術の神であるトートと同一視され、ギリシャではヘルメス、ローマではメルクリウス(マーキュリー)と呼ばれました。

彼の教えは、**ヘルメス主義(Hermeticism)**として後世に受け継がれ、錬金術やグノーシス主義、神秘哲学へとつながっていきます。

この流れの中で重要なのが、錬金術の原点である古代エジプトの地「Khem(ケム)」です。

この「ケム」は、物質的な錬金術だけでなく、意識の変容の原点でもあります。私たち自身の観念に満ちたマインドも、錬金対象の「黒土」なのかもしれません。

「消された」教えと、その復活

ヘルメスの教えは、ローマ帝国時代に異端として排除され、表舞台から姿を消しました。

しかし、ルネサンス期にイスラム世界から逆輸入される形で再び表に出てきます。その後も、フリーメイソンや神智学といった神秘学の流れの中でひっそりと受け継がれ、ニュートンやコペルニクス、デカルト、スピノザやカントといった科学者や哲学者の研究の裏側で、彼らのひらめきの源泉となっていきました。

そして、20世紀に入り、アトキンソンがこれらのエッセンスをまとめて『キバリオン』として出版したのです。

なぜ今、ZPF視点で再定義するのか?

なぜ今、ZPF視点で再定義するのか?

『キバリオン』は非常に優れた本ですが、「抽象的で理解しにくい」「どう実践すればいいのかわからない」といった声も多く聞かれます。

最大の誤解は、**「自我OS(表層の思考や努力)で理解しようとしてしまうこと」**です。

『キバリオン』の本質は、思考ではなく「Being(在り方)」で共鳴することで、自然と「ああ、そういうことか」と気づきを得るものです。
しかし、マインドで理解しようとすると、本当の実践にはつながりにくいのです。

そこで、このシリーズでは、各法則を次の流れで解説します。

  • 原典の意味
  • よくある誤解
  • ZPF視点からの再定義(Z直伝)
  • 現代での体感や実践例

さらに、最終回では、Z直伝の**「7つの法則を超える、第8の原理──Zの法則(The Zero Principle)」**についても触れていきます。
これは、すべての法則を「使う側」としての意識、つまり「選ぶ者の視点」を取り戻すためのものです。

次回以降、一つずつ法則を掘り下げていきますので、楽しみにしていてください。

  1. 精神主義の原理(The principle of mentalism)
  2. 照応の原理(The principle of correspondence)
  3. 振動の原理(The principle of vibration)
  4. 極性の原理(The principle of polarity)
  5. リズムの原理(The principle of rhythm)
  6. 因果の原理(The principle of cause and effect)
  7. 性の原理(The principle of gender)

このシリーズを通して、私たちが現実と呼ぶ世界がどのように創られているのか、そのバックグラウンドにある法則を深く理解していきましょう。

ShunpeterZ

各法則解説ページへのリンクはこちら
ヘルメスの7法則+1

次回予告

次回は、**「キバリオン、ヘルメスの7つの法則その1 – The principle of mentalism:All is Mind──“思考がすべて”ってホンマか?」**をお届けします。

「Mind」を単に「思考」と理解すると、本質を見失ってしまいます。次回は、その誤解を超えて、**本当の「レンダリングフィールド」**について深く掘り下げていきます。ご期待ください。

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